鎌倉在住や鎌倉を訪れる親子向けのマップ型情報サイト構築を目指すプロジェクト「かまくらっぷ」が3月17日、クラウドファンディングを使って資金調達を始めた。
ママ友がマップ型情報サイト「かまらっぷ」を見ながら情報交換。こんな場面を当たり前にしたいとプロジェクトを立ち上げた
同プロジェクトは0歳~3歳の子どもを持つ母親たちが「授乳できる場所が見つからない」「おむつ替えができる場所がない」「子連れで入店できる店が分からない」などの不安や不便を感じたことがきっかけでスタートした。
「鎌倉には観光客向けのサイトやマップがたくさんあり、子連れが必要とする情報や防災のサイトもあるが、複雑だったり中途半端だったりして苦労した」と話すのは、6カ月の子どもを抱え引っ越してきた代表の中井美緒さん。「情報を直感的に見ることができ、しかも操作が簡単なサイトの必要性を感じ知人たちと活動を始めた」という。
サイト名は「かまくらっぷ」で、「鎌倉」「マップ」「スクラップ」を合わせた造語。文字ベースではなく必要な人が必要な情報だけをマップ上で選択できる、見やすく使いやすい情報サイト作りを目指している。
まずはその資金を集めるために昨年から月1回程度メンバーが得意分野を生かしたイベントを開いてきた。だが実現までに長い期間がかかってしまうことから、今回ネットを使って短期間で資金調達ができるクラウドファンディングに挑戦した。
同ファンディングは鎌倉を拠点にしている「iikuni」に依頼し、期間は40日間、目標額は95万5,000円に設定した。支援者へのリターン(お礼)には市内飲食店の特別メニュー、セミナーや教室の参加権など鎌倉ならではのアイテムを用意した。
中井さんは「実は中心となっているメンバーの多くは実際にサイトを使う層を卒業してしまった。ただ自分たちが困った経験を次世代のために役立てていこうと考え『恩送り』の精神で頑張っている。子どもたちが大きくなったとき、鎌倉に行きたい、住みたい、育児をしたいと思えるまちづくりに貢献したい。直接関係ない世代の方にも『足長おじさん』として支援いただければ」と協力を呼び掛ける。
同ファンディングでの資金募集期間は4月28日23時59分まで。