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鎌倉の歴史と文化をテーマに300人規模の仮装行列 かつてのカーニバル再興目指す

ポスターを手にする実行委員長の大森道明さん(左)と事務局長の中村悟さん(右)。「まずは参加して楽しんで」と声をそろえる

ポスターを手にする実行委員長の大森道明さん(左)と事務局長の中村悟さん(右)。「まずは参加して楽しんで」と声をそろえる

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 鎌倉で5月22日、かつて鎌倉文士の発案で開催されていた「鎌倉カーニバル」をモデルにした仮装パレード「鎌倉市民カーニバル」が開かれる。

当日配布する参加証となる「鎌倉カーニバル特製手拭い」にはシンボルマークがデザインされている。仮装の際にこの手拭いを身につけ行進する

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 鎌倉カーニバルは久米正雄や大佛次郎など鎌倉に住んでいた作家や文化人らによって1934(昭和9)年に始まり、戦争での中断を除き1960(昭和35)年まで続いた。仮装パレードをメインにダンス、ミスコンなどが行われ、鎌倉の夏の風物詩でもあったという。

 実行委員長の大森道明さんは「当時の様子を知る人からもあのにぎわいをもう一度という声が上がっており、地域を一つにするきっかけにと新たなイベントを企画した」と話す。

 パレードのテーマは「鎌倉の歴史と文化」。鎌倉時代から現代までの鎌倉をイメージした仮装を募り、300人規模の行列を目指す。すでに市内を中心に東京などからも約70人の応募があるという。

 当日は鎌倉駅西口を出発し御成通り商店街を抜け、下馬(げば)交差点を経由し若宮大路を南下、由比ガ浜海岸まで約1時間半の行程で練り歩く。歩道を歩くため参加者と観客との距離が近いのが特徴。

 沿道には審査員が待機し優秀な仮装者の首にレイを掛ける。到着時にその数が多かった参加者を、由比ガ浜で開かれている「鎌倉ビーチフェスタ」のステージで表彰する。

 同カーニバルは、今年から始まる「鎌倉市民まつりウイーク」の一つ。5月15日に行われる「大船まつり」、21日・22日の「鎌倉ビーチフェスタ」、22日の「鎌人(かまんど)いち場」とともに市民の手で作るイベントとして盛り上げる。

 大森さんは「まずは参加者自身が楽しむことが第一。母体となる組織がないので一つ一つが手作りだが、かつてのカーニバルの再興へのきっかけになればうれしい。次の世代へと広がり街が活性化していければ」と話し、「仮装デビューするにはいい機会。気軽に応募を」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は10時30分~12時。参加費は1,000円。申し込みは4月30日まで。詳しくはホームページで確認できる。

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