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湘南の児童が考案した「サステナ給食」、ベルマーレの試合会場に出店

「サステナ給食」キッチンカーの前でポーズをとる関係者ら。緑のユニフォームが中許竜宏教諭

「サステナ給食」キッチンカーの前でポーズをとる関係者ら。緑のユニフォームが中許竜宏教諭

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 レモンガススタジアム平塚(平塚市大原1)で6月14日に行われた湘南ベルマーレ対FC町田ゼルビア戦の試合会場に、湘南地域の児童が考案した「サステナ給食」がキッチンカーで出店した。

「サステナ給食」を手に微笑む、参加したボランティアの大学生ら

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 この取り組みは、湘南ベルマーレが地域と連携して進める教育プログラム「サステナトレセン Project.」の一環。今回は、茅ヶ崎市立東海岸小学校と湘南学園の5・6年生児童の有志が参加し、「規格外野菜を使って、地域の食の課題を解決したい」との思いから「湘南カレー」を開発。地元農家やレストラン「イルキャンティビーチェ」シェフ・小坂さん、ABCサステナテーブルの協力を受け、販売が実現した。

 販売したのは、「ベルマーレグリーンカレー」「湘南ローカルカレー」「ベルマーレ2種盛りカレー」の3種。再生可能エネルギーを使ったキッチンカーで調理し、食器には循環型容器を使うなど、環境にも配慮した仕組みを導入した。

 当日は児童たちが呼び込みや配膳を担当。6年生は、なかなか声を出すことができず、通行人にチラシを渡そうとしてもなかなか受け取ってもらえない時間が続いたが、時間がたつにつれ、少しずつ声が出るようになんた。5年生の男子児童は後半に雨風が強まる中でも声を出し続け、多くの人が振り返るほどアピールしていた。参加した児童の一人は「ティッシュを配っている人たちの気持ちが分かった。これからはちゃんと受け取ると思う」と話していた。

 当日の販売数は、2種盛りカレー=96食、湘南ローカルカレー=31食、ベルマーレグリーンカレー=20食。そのほか、関係者への提供分を含めたカレー約40食、サステナレモネード79杯、枝豆23食も販売した。

 この挑戦を後押しした湘南学園の中許竜宏教諭は「子どもたちが学びながら地域とつながる貴重な時間になった。スタジアムを舞台にすることで、学びの場が社会と直結する力を持つことを実感した」と振り返る。

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