
藤沢市の龍口寺(りゅうこうじ、藤沢市片瀬3)で10月13日、亡くなった赤ちゃんやその家族に思いを寄せるキャンドルイベント「Wave Of Light 2025 湘南」が行われる。
昨年開催された「Wave Of Light 2024 湘南」の様子
この催しは、流産・死産・新生児死亡などで亡くなった赤ちゃんとその家族に思いを寄せる「Baby Loss Awareness Week」(毎年10月9日~15日)に合わせて企画されたもの。世界各地で同時期に行われているキャンドル点灯のムーブメントで、藤沢では2023年に始まり、今回で3回目となる。
当日は17時に受け付けを始め、メッセージ記入やグッズ販売、18時から、メインキャンドルの点灯、希望者による法要や焼香を経て、19時に消灯となる。境内には約3000個のキャンドルを並べ、幻想的な空間が広がる。ライアー(たて琴)の演奏に加え、今年はクリスタルボウルの奏者も参加し、「より癒やしの音色が会場を包む」という。
実行委員長の土屋清夏さんは「亡くなった赤ちゃんの命を思い、つながりを感じられる時間になればうれしい」と話す。
今年は雨天時に備え、龍口会館を会場として確保し、規模を縮小して実施することも可能な体制を整えている。「どなたでも参加可能で、小さな子ども連れや妊娠している人も来場しやすいイベント」と土屋さん。
11月26日には、当事者が亡くなった赤ちゃんのことを安心して語れる「おはなし会」を初開催予定。これに先立ち、配慮や心構えについて学ぶための勉強会も9月26日に開く。
湘南エリアでは、既に茅ヶ崎の「ANGEL's HEART」や、鎌倉での「まなざしカフェ」など、当事者同士が語り合える自助グループの取り組みも広がりを見せている。
開催時間は17時~19時。参加無料。