藤沢市鵠沼海岸の映画館「シネコヤ」(藤沢市鵠沼海岸3)で11月15日から、自主制作ドキュメンタリー映画「ハタケのチカラ」が上映される。藤沢市の北西部で農に向き合う人々の暮らしを描いた作品で、自然や農業に引かれた多様な生き方が交差する姿を映し出す。
監督は、主にNHKなどで音楽や美術などのカルチャー番組やドキュメンタリーの撮影に長く携わってきた津村和比古さん。自主映画としては「オロ」「かぐやびより」に続く3作目となる。
舞台は御所見地区の「有機農業のレジェンド」と呼ばれる相原成行さんの相原農場、人が集う元養護学校教師・井上宏輝さんの「にこにこ農園」、カナダから移住したウオーレン夫妻の「Happy Hapa Farm」など合わせて5軒の農家。農作業の現場を通して生き方や価値観を分かち合う人々の姿を、1年半にわたり取材した。
作品には、脱サラして就農した人、農を学ぶ学生、夫婦、親子で農を実践する家族など、さまざまな立場の人々が登場。「畑の柄(がら)」として多様な人生の柄が交わりながら描いている。
津村さんは「食べること、生きること、その根っこにある『畑』の力を感じてほしい。農を介して人と人、都市と自然がつながっていく可能性を伝えたかった」と話す。
上映は11月15日・16日と20日~24日の計7日間。17日~19日は閉館日。上映時間は10時30分~。上映後は全日程で監督によるトークタイムを設ける。幼児の入場も可。