鎌倉に日本支社を構えるパタゴニアのトレイルランニング・アンバサダーの石川弘樹さんがプロデュースするトレイルランニングレース「Madarao Forest Trails 50km」の第1回大会が10月8日、長野県飯山市斑尾高原で開催される。
石川さんは、大学時代に全長300~1,000キロメートルにも及ぶコースを地図とコンパスを頼りにゴールまでの間、トレッキングやマウンテンバイクなどのアウトドアアクティビティをこなすアウトドアスポーツの複合耐久レースとされるアドベンチャーレースに出会い、卒業後はアスリートとしての道を歩む。ヨーロッパを中心としたアドベンチャーレースを転戦した後、自身の最も得意種目であったトレイルランニングの世界へ。トレイルランナーとして世界各地のメジャーなレースに参戦するかたわらその経験を生かし、国内ではまだ認知度の低いトレイルランニングの普及のため、各地でイベントなどを開催している。
今回初開催する大会は、石川さんが理想とする標高1,000メートルの斑尾高原に延びる総延長50キロメートルのトレッキングトレイルで行われるもので、スタートの斑尾高原スキー場をはじめ3つの山頂と4つの湖沼、ブナの森のトレイルを駆け抜ける魅力的なコースになっている。一般クラスの50キロメートルとビギナークラスの15キロメートルに分かれて競われる。大会関係者は「一般クラスは制限時間が9時間と制定されているが、トップクラスは5時間を切るタイムで50キロメートルを完走するのでは」と予想する。
参加者の募集は、一般クラス=300人、ビギナークラス=100人。ともに先着順で9月14日まで受け付けている。参加費は一般クラス=7,000円、ビギナークラス=4,000円。大会前日には、実際のコースを試走した石川さんによるコースガイダンスや、トレイルランニンングクリニックが開催される。
パタゴニア日本支社、広報担当の柿原さんは「北米を中心にトレイルランニングレースに参戦しながら、トップアスリートたちとの交流を通じてトレイルランのあるべき姿を常に追求し、日本における健全なトレイルランニングの普及に努めてきた石川さんがプロデュースした記念すべきレース。レース前日には、使用するトレイル沿いにある広大な杉の伐採跡林地を広葉樹の森に再生するための植樹を行うなど、レースだけではないトレイルランニングの真の醍醐味を体感できるイベント。興味ある人は、ぜひ参加してほしい」と話している。