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深海650メートルに「炎のクラゲ」 新江ノ島水族館などが日本初記録確認

日本初記録種と判明した深海性クラゲ「ホムラツノガサクラゲ」

日本初記録種と判明した深海性クラゲ「ホムラツノガサクラゲ」

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 新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)と黒潮生物研究所、FullDepthが2月17日、相模湾沖の水深約650メートルで採集した深海性クラゲが日本初記録種と判明し、「ホムラツノガサクラゲ」と命名したと発表した。研究成果は同日、日本生物地理学会の英文誌「Biogeography」に掲載された。

新江ノ島水族館の展示飼育部で今回このクラゲを論文にまとめた山本岳(がく)さん

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 同種は学名「Tetrorchis erythrogaster」。1909(明治42)年に新種記載され、東太平洋熱帯域や地中海、インド洋などからわずかに報告例がある希少種で、日本での確認は初めてとなる。

 調査は2025年2月、水中ドローンを用いて行った。FullDepthが開発・運用する小型遠隔操作探査機「TripodFinder II(通称TPF)」に搭載したサクションサンプラーで個体を傷つけず採集したという。

 採集個体は新江ノ島水族館で形態観察を行い、黒潮生物研究所で遺伝子解析を実施した。その結果、日本未記録種であることが明らかになった。傘は扁平な半球状で、4本の長い触手と16本の短い触手を持ち、鮮やかな赤色の口柄が特徴。傘の形が日本の伝統的な「角笠」に似ていること、赤い口柄が暗い深海で燃える「焔(ほむら)」を思わせることから和名を付けたという。

 今回掲載された論文の筆者でもある同館 展示飼育部 山本岳さんは「水中ドローン調査では珍しいクラゲを多数観察している。今回の発見は、その成果の一部に過ぎない。今後も未知の深海生物の解明につなげたい」と話す。

 現在、標本展示に向け準備を進めているが、現時点で生体展示は行っていない。

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