鎌倉国宝館で80周年特別展-仏像などの国宝・重文123件を展示

鎌倉国宝館で開催中の特別展「鎌倉の精華」

鎌倉国宝館で開催中の特別展「鎌倉の精華」

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 鶴岡八幡宮境内にある鎌倉国宝館(鎌倉市雪ノ下2)で現在、開館80周年を記念した特別展「鎌倉の精華」が開催されている。

鎌倉国宝館に展示されている鎌倉彫作品(関連画像)

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 今回の展示では、鎌倉を代表する仏像や美術工芸品である国宝10件、重要文化財65件を含む123件を展示しているほか、同館開館当初に展示されていた作品を再現する試みも行なわれている。寄託を受けたが村で疫病がまん延したことから寺へ戻され、この度73年ぶりに鎌倉の地に戻ってきた伊勢原・宝城坊(日向薬師)の薬師如来坐像や、開館当時の絵はがきに写真が載る鎌倉・極楽寺の十大弟子立像など、80年の歴史の中で同館と関わりの深い作品が数多く展示されている。

 同館は、関東大震災により鎌倉の社寺建造物や仏像などが大きな被害を受けたことを教訓とし1928年に開館。奈良・正倉院の外観を模したその建物は、国の登録有形文化財に登録されている。毎年、それぞれ一度開催するという「鎌倉の至宝」や「ひな人形」など数回の展覧会を開催しているが、毎年秋に行なう特別展は最も大きなもの。毎年正月には、同館内の財団法人が「氏家浮世絵コレクション」として所蔵する、国際的にも評価が高い葛飾北斎や歌川広重などの浮世絵60件を一般公開している。

 担当学芸員の村野真作さんは「今回の特別展によって当館80年の伝統の重みを改めて感じた。これからもさまざまな切り口で鎌倉の美術、文化を紹介していきたい」と話す。

 開館時間は9時~16時30分(入場は16時まで)。今月24日まで。

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