異なる宗教・民族・文化を持つ人々が一つの場を共有する祭典「第11回 ゆめ観音アジアフェスティバル」が9月5日、大船観音寺（鎌倉市岡本1、TEL 0467-43-1561）で開催される。

　同イベントは、宗教や民族を超えアジアの人々が共通に持つという「観音信仰」で結ばれた人々が、それぞれの国の様式で平和の祈りをささげ、音楽や舞踊を催し、楽しい時間を過ごす場を設けたいという同寺の発案により1999年に第1回を開催。フェアトレードやオーガニック製品などの物販や、入場料の一部をアジアへの支援の義捐金とするなど、グローバルな視野を持った支援活動を特徴とする。過去10年間の義捐金の累計は266万円に上る。

　当日は、アジア各国料理の屋台が出店するほか、ステージでは「日本の和太鼓」にはじまり「新彊ウイグル舞踊」「モンゴル馬頭琴」など計12グループの各国・地域の伝統・芸術を共有する舞台を繰り広げる。今年は多人数参加の団体が増え、18時45分から始まる多民族的エンターテインメント「Ethno Exotica Vaudeville」では、10人を越えるダンサーによるファイアーダンス・パフォーマンスを行う。イベント最後には、平和を祈願する「万灯供養法要」「キャンドルナイト」を行い、各国の宗教者らが一つのステージで平和を祈願する。

　同イベントは今年、これまでの10年間の実績が認められ「正力松太郎賞」を受賞した。同イベントの実行委員会・実行副委員長の亀野哲也さんは「大船駅西口の整備事業により、大きな変化の兆しが見える今年は、受賞後の初開催のイベントとし、新たな一歩を踏み出す」と意気込みをみせる。

　開催時間は11時～21時。入場料は500円（キャンドル代、義捐金を含む）。