北鎌倉にカレーとデザートのカフェ-夜はラテン料理のバールタイムに

内壁の塗装や壁のイラストなどは全て手作業。コンクリートのままの床や質感のある白壁がどこか異国情緒を感じさせる。

内壁の塗装や壁のイラストなどは全て手作業。コンクリートのままの床や質感のある白壁がどこか異国情緒を感じさせる。

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 北鎌倉に9月7日、昼はカフェ、夜はバールを営む「チクタクボンボン」(鎌倉市大船4、TEL 0467-46-9610)がオープンした。

店内奥にはカーテンで仕切れる家族連れに便利な小さなお座敷も。「客席兼ソーイングスペースとして併用したい」と中村さん。

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 店長の中村泉さんは、1997年から約5年間滞在したニューヨークで同年代のアメリカ系台湾人女性が経営するティーショップに勤務。当時の体験が原点となり、「いつか自分の店を持てたらとの淡い思い」を抱き続けてきた。

 結婚、出産、帰国を経て2007年に転居した鎌倉で翌年6月から、市の広報誌に掲載されていた親子関係を支援するカナダ生まれのプログラムを受講。自分らしい生き方と育児について模索する中で実現したいことが明確になり、「シェフ、パティシエとして仕事をしていた小学時代の同級生・美山桂子さん夫妻を誘い開業を決意した」(中村さん)。接客・ホールは中村さん、デザートは桂子さん、料理は桂子さんの夫・広太さんが担当。バールタイムには中村さんの夫・知之さんも店に立つ。

 席数はテーブル10席、カウンター3席。店舗は地元で親しくなった沖縄料理店の移転により、カウンターなどを残したまま借り受けた。壁面塗装は中村さんたちが、外壁の時計のイラストは画家の友人が、ショップカードやラテン風の店内イラストは中村さんのご主人が描いた。店名は、中村さんが得意な縫い物をイメージする言葉「チクタク」に、語呂がいい「ボンボン」を合わせて名付けたという。

 カフェの食事メニューは、水をほとんど加えずにタマネギとスパイスをじっくり煮込んだインド風カレー「ボンボンカレー」(850円)がメーン。夜は、豚肉をクミンやチリなどのスパイスに漬けて焼いたスペイン風焼き鳥「豚肩肉のピンチート」(480円)やブラジル風「リングイッサソーセージ」(450円)をはじめとするラテン料理、ラムやテキーラなどのアルコールを提供する。

 卵や小麦粉、砂糖、牛乳など、小さな子どもにも安心して食べさせられる国産素材を使う。「それを声高にうたうつもりはないが、味の差として歴然と現れるもの。そこに自分たちの自信とプライドを懸けたい」と中村さん。

 営業時間は、カフェ=月曜~土曜9時~15時。バール=木曜~土曜18時~22時。日曜・祝日定休。貸し切り使用のほかリクエストに応じて焼き菓子などの予約・相談も行う。

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