北鎌倉の香り専門店「香り仕事」(鎌倉市山ノ内、TEL 0467-22-6478)ハーブガーデン内ログハウスに12月17日~19日、オーダーメードの帽子店「帽子小屋」がオープンする。
同店は、北鎌倉を拠点にオリジナル帽子を作る帽子作家かとうひろみさんが開くもので、毎月(8月は除く)第3木曜・金曜・土曜に営業する。
短大卒業後、会社勤めをしながらジュエリーデザインを学んだかとうさんは、アクセサリーの商品企画やデザイン、アートギャラリーの企画運営などの仕事を経て、2004年に帽子デザイナー糸山弓子さんに師事し帽子作りを学び始める。翌年からオーダーメードを中心とするオリジナル帽子「HIRORIN-BOW」の製作を開始し、個展やグループ展への参加、舞台や映像への作品提供なども行っている。
オーダー時と完成した帽子の受け渡しの際には、可能な限り依頼者本人に直接会うことを基本にしているかとうさんだが、「紹介者経由のオーダーが主だった初期のころに比べ、作品展などを見て依頼される遠方の方も増え、受け渡しの場所や日時などをその都度設定することが困難になってきた」ことから出店を模索。長年親しくしてきた「香り仕事」オーナー嶋本静子さんの協力により、今年9月から同店を始めた。
依頼者と会うスタイルをとる理由について、かとうさんは「お客さまに直接お会いして、最近凝っていることやお気に入りの場所、気になる色などをうかがい、その方にピッタリの帽子のイメージを膨らませるようにしている」と話す。「お渡しする際には本当にその方に合っているか、気に入ってもらえたかをきちんと確認するとともに、お客さまの喜ぶ顔をこの目で見たい」とも。
ペットなどの帽子は受注していないが、人がかぶる帽子であれば年齢・性別を問わずオーダー可能。布を主にミシンで縫製するカジュアルな帽子の価格目安は2万円前後。カクテルハット(ヘッドピース)は3万円~。製作期間は1~2カ月。
「帽子を普段かぶる方もかぶらない方も、帽子に囲まれて会話を楽しんだり、カクテルハットを頭に載せてみたり…と、帽子が単なるファッションアイテムや実用品にとどまらない、夢のあるものであることをこの機会に感じていただけたら」とかとうさん。
営業時間は11時~17時。