昨年ヤンキースからエンゼルスに移籍したメージャーリーガーの松井秀喜選手が1月20日、コマツ湘南工場(平塚市四之宮3)を訪れた。
1966(昭和41)年に電気研究所として設立された同工場は、同社の建設機械に搭載されるエレクトロニクス機器の生産工場であり、コントローラー、モニター、機械の稼働状況の遠隔管理システムや、ハイブリット建機のコンポーネントなどを製造している。従業員は193人。
同社のイメージキャラクターを務める松井選手は、同社発祥の地・石川県小松市に隣接する能美郡根上町(現・能美市)出身。同行した父の昌雄さんは1957(昭和32)年から21年間、同社粟津工場に勤務したこともあり、同社では松井選手がヤンキースに移籍した2003年からスポンサーとして「がんばれ松井選手プロジェクト」を展開。その支援に応えるかたちで、7年前から松井選手が国内各地の同社事業所を訪問するコミュニケーション活動を開始。今回で10事業所目の来訪となる。
社員による花道を歩いて登場した松井選手は「普段こちらの地域に来ることはあまりないが、ジャイアンツに入団して1年目、まだ二軍にいたころに平塚の球場で横浜ベイスターズと試合をしたことが今でも思い出に残っている」とあいさつ。同工場製のコンポーネントを搭載し、通常型と比較し約25%の燃費低減を実現したハイブリット油圧ショベルの実機デモンストレーションや、社員との交流イベントに参加した。
新天地エンゼルスでのプレーについて、松井選手は「けがをせず、毎日試合に出ること。体を上手に使っていいプレーをすることが一番の理想」とし、「守備にも少しでも戻れたらいい。ワールドチャンピオン2連覇できるように頑張る」と抱負を語った。