捨て犬の存在をアートで伝える「ただのいぬ。」展-人との関係を見つめ直す

保健所などの施設に収容されている「ただのいぬ」。彼らは新たな飼い主を待つ譲渡対象犬であり、それら犬たちの魅力を伝え、人との関係を見つめ直す活動として展覧会を開催している。写真=服部貴康

保健所などの施設に収容されている「ただのいぬ」。彼らは新たな飼い主を待つ譲渡対象犬であり、それら犬たちの魅力を伝え、人との関係を見つめ直す活動として展覧会を開催している。写真=服部貴康

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 逗子文化プラザギャラリー(逗子市逗子4、TEL046-870-6622)で1月27日、捨て犬や迷子犬の存在を写真やデザインの力で伝えるアートプロジェクト「ただのいぬ。ミニ展覧会 in 逗子」が始まった。

保健所などの施設で、まっすぐな視線を投げかけて新たな飼い主を待つ「譲渡対象犬」(写真=服部貴康)

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 同展は、逗子で犬に関する啓発活動を行っている団体「One☆Paw」より同プロジェクトへ依頼があり、開催が決まった。「ただのいぬ。」とは、「保健所や動物愛護センターなどの施設に収容され、飼い主が迎えに来なかった犬たち」のことで、同プロジェクトでは名も無い「只の犬」「無料(ただ)の犬」と呼んでいる。

 会場は、新しい飼い主を待つ譲渡対象犬の「ただのいぬ。の部屋」、淡々と死を待つ犬たちの表情などを表現した「暗闇の部屋」、保護された犬たちの「光の部屋」の3つの部屋に分かれ、同プロジェクトの写真家・服部貴康さんが撮影し、クリエーテイブディレクター・小山奈々子さんが詩を書いた作品50~60点を展示する。

 「犬たちの悲惨な現実を見せつけるのではなく、これらの犬たちの姿を通して犬と人との幸せな関係とは何かを考え、展覧会を見た後に自分の家のワンちゃんを思いっきり抱きしめてあげたくなる展示にしたい」と同プロジェクト・長谷川さん。

 今月31日には、写真家・服部さんによる「ギャラリートーク」のほか、獣医師などによる「これから犬を飼うひとのための入門講座」、ステップアップ講座「犬と幸せに暮らすために、大切なこと」などを予定する。

 開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。2月1日まで。

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