江戸時代に盛んに行われていた鎌倉十三仏詣は全国に残る十三仏巡礼の一つで、十三仏は亡くなった人の追善供養のために行う法要の本尊として迎える諸仏や諸菩薩を指し、十三仏の朱印を集めてひつぎに入れると、極楽浄土に旅立つことができると考えられてきた。
鎌倉の十三仏が祭られているのは、明王院・浄妙寺・本覚寺・寿福寺・円応寺・浄智寺・海蔵寺・報国寺・浄光明寺・来迎寺・覚園寺・極楽寺・成就院の13寺。
同実行委員会事務局長の渡邉享さんは「同時期の京都の寺社特別公開にヒントを得て、閑散期となる2月の鎌倉に人を呼び込むために企画した。あまり知られていない十三仏詣にスポットを当てたかった」と話す。
同イベントでは申し込み不要で誰でも拝観できる「期間中特別公開」、「応募による特別公開」(定員30人、1寺社1,000円)、「僧侶と巡る鎌倉十三仏」(定員30人、2日間1万3,500円)の3企画を設けたが、「期間中特別公開」以外はすでに定員を超える申し込みに達し抽選となった。「冬の鎌倉の観光活性化につながる恒例行事として、来年以降も実施したい」と渡邉さん。
3月7日まで。企画の詳細は同実行委員会事務局ホームページで確認できる。