鎌倉にレンガの石窯で焼くナポリピザ店-平日夜の需要喚起で活性化図る

「レストランバーくすの木」の庭続きにオープンした「MUGIMARU」。2階にはブティックなどのテナントが入る予定という

「レストランバーくすの木」の庭続きにオープンした「MUGIMARU」。2階にはブティックなどのテナントが入る予定という

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 鎌倉の小町通り裏に6月3日、石窯を使用したナポリピザの店「ピッツェリア MUGIMARU」(鎌倉市小町2、TEL 0467-81-5218)がオープンした。

その日の湿度などを考慮した生地に仕上げ、特注の石窯でピザを焼き上げる田代さん

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 同店は、「レストランバーくすの木」の庭続きに新しく完成した「テラス443」1階に開店。「くすの木」を切り盛りする田代美実(よしみ)さんの息子夫婦である田代亨(りょう)さん・香織さんがオーナーを務める。業態について、田代さんは「平日夜の需要が少ない鎌倉に気軽に夜も足を運べる店を出すことで、街の活性化に少しでもつなげられればという思いがあった。メニューは奇をてらったものでなく、誰もが食べ慣れたお酒も進むようなものがいいと、鎌倉にあまりない石窯焼きの本格的なピザ店にした」という。

 店舗面積は約40平方メートル。席数はテーブル20席、ペット可のテラス14席。庭続きのレストランや木々の緑との調和を考え、白と茶を基調にナチュラルにまとめた店内は、窓が大きく開放感ある造りに。柱や梁(はり)には、「焼いて磨く、を繰り返した」三浦海岸の流木を使う。既に「くすの木」で実施しているウエディングや2次会などとのスペース、メニュー共有も可能という。

 ピザを焼く石窯は、「日本のれんがの技術とイタリアのピザ職人の技術を融合させた」オリジナル窯を使用。生のイーストを使用し手練りで作るピザは「見た目はボリュームがあるが食べてみるとしつこくなく、意外と量が食べられる」という。

 メニューは、モッツァレラチーズ使用の「マルゲリータ」(1,860円)、しめじやマッシュルームなど4種のきのこを載せた「フンギ」(1,380円)、マスカルポーネやゴルゴンゾーラなど4種のチーズを使用した「クアトロフォルマッジ」(1,575円)など10種類。夜はアラカルト、昼は各ピザが1,300円・1,500円・1,800円のランチセットに対応。ほかに、腰越や佐島など湘南でとれたイワシを使った自家製アンチョビソースで食べるバーニャカウダー(300円~800円)なども用意する。

 ドリンクメニューは、生ビール・ネグラモデロ・シンハー・モレッティなどのビール(600円)、グラスワイン赤・白(500円)、カクテル(500円)など。

 田代さんは「今後はオードブルなど酒のつまみになるメニューやパスタ類を充実させ、バールに近い感覚の店にしていきたい。若い人でワイワイにぎわう場所になれば」と話す。

 営業時間は10時~20時30分。テークアウトにも対応予定。

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