茅ヶ崎に8月20日、湘南産・国産素材を使ったテークアウト専門店「そうざい屋ひなた」(茅ヶ崎市共恵1、TEL 080-5486-6173)がオープンした。
オーナーは茅ヶ崎で生まれ育った藁品(わらしな)直美さん。大学卒業後、パン作り、飲食店、フルーツ店勤務、カフェの立ち上げなどを経験。市内海岸側の西側エリアにある「茅ヶ崎・西海岸ファーム」での野菜作りに参加し始めた時期に、ジュニア野菜ソムリエの資格を取得。野菜の栄養素や食べごろ、調理法などの知識を深め、「収穫したばかりの新鮮な野菜をおいしく食べる喜びを、近くで手に入る素材を使って提供したい」と出店を決めた。店名は、「音の響きの良さ、ゆったりとした時間と温かみのある場所にしたい」という思いから名付けたという。
店舗面積は12.5坪。店は、藁品さんのいとこに当たる藁品信行さんが6年前に開いた「BAR WARAC」を借りて営業時間外の日中に営業し、18時から営業する「WARAC」でも「ひなた」の総菜を提供する。
メーンで使うのは、「農家の作り手の思いに耳を傾けながら仕入れる」湘南・茅ヶ崎の新鮮野菜。地場産ブランド「やまゆりポーク」や相模湾の魚など、近場でとれる素材や国産素材にこだわる。包装資材も、トウモロコシなどを原料にしたパルプモールドや、燃やしても有毒ガスを排出しないものを使用するなど、環境にも配慮した。
総菜は13~14品をそろえ、主なメニューは「国産石臼びき小麦のピザ」(300円)、「玄米おにぎり」(150円)、「おから生地のキッシュ」(420円)、「畑のピーマンのおこぶ和え」(180円)など。近隣住宅街やオフィスにテークアウトする利用客が多く、肉類が苦手な人やアレルギーを持つ人にも喜ばれているという。
藁品さんは「定番メニューはあまり設けずに、手に入った食材で作った総菜メニューを提供したい。通勤の方向けに朝のおにぎりセットやお弁当の販売も行っていく」と話す。
営業時間は11時30分~16時。日曜定休。