紅葉のシーズンを迎えた鎌倉の長谷寺(鎌倉市長谷3)で現在、紅葉のライトアップイベントに合わせて、ダンボールで制作した仏像を展示する「BUTSU展」が開催されている。
同寺では、環境保全活動や文化・音楽・芸術活動などを支援しており、紅葉ライトアップもその一環。昨年来より現代美術家による空間演出作品を紹介しており、今回は「ゴミも資源となり美術作品になる」例として、ダンボールで仏像を制作した現代アート作家・本堀雄二さんによる作品を展示することになった。
本堀さんは、生活の中でのリサイクル素材や建築廃材を素材とした作品などを手掛けており、6年前から使用済みダンボールの仏像を作り始めたという。「ダンボールはスーパーなどから集め、ダンボールに印刷されている文字などもそのまま利用して制作している」と本堀さん。
ダンボールの仏像はライトアップして展示する。「ライトアップすることで作品の更なる奥深さが表れている」という。作品は、金剛力士像、十一面観音像、薬師如来座像、百済観音菩薩像、救世観音像など。現存する仏像をイメージして制作された。
「光との共演で用途が終わったダンボールが美しく輝く姿は感動的。見過ごしている素材でも使い方や表現の仕方で美しく変化する姿をぜひ見てほしい」と同寺の松田さん。
開催時間は日没~19時30分(入場は19時まで)。入山料は、大人=300円、小学生=100円。12月5日まで。