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鎌倉ゆかりの文人によるシナリオ、演劇作品展-井上ひさしさん追悼コーナーも

大船撮影所、鎌倉の文人たちから生まれたシナリオ、演劇作品などを多数展示。井上ひさしさんの追悼コーナーも

大船撮影所、鎌倉の文人たちから生まれたシナリオ、演劇作品などを多数展示。井上ひさしさんの追悼コーナーも

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 鎌倉文学館(鎌倉市長谷1、TEL 0467-23-3911)で現在、鎌倉にゆかりのあるシナリオ作家・劇作家の作品などを展示する「華やかな世界をつむぐ」展が開かれている。

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 鎌倉は明治から多くの劇作家が暮らし、演劇作品を執筆してきた地。1936(昭和11)年には松竹撮影所が蒲田から大船に移り、多くの著名な映画作品が生まれ、映画の黄金期を作り上げた。

 同展では、同館の所蔵品を中心に、シナリオ作家や劇作家の直筆原稿、愛用品など約200点を展示する。展示作家は井上ひさしさんなど12人。大船撮影所で活躍した野田高梧、小津安二郎のシナリオ作品や創作ノート、脚本家・北條秀司の原稿「北條政子」のほか、日活で活躍した倉田文人、東宝で活躍した澤村勉などの作品もある。

 特集コーナーとして、昨年亡くなった井上ひさしさんの作品を追悼展示。鎌倉の書斎で使われていた取材ファイルや文具、初公開の直筆原稿など、井上さんの仕事の一端が垣間見られるよう工夫した。主な作品には、自筆年譜「石川啄木」、創作メモ「東慶寺花だより」、原稿「一週間」など。

 松竹大船撮影所は特別コーナーとして、当時のポスターや台本を並べた。小津安二郎作品である「秋日和」のプロット、「東京物語」の撮影メモなど、日本を代表する作品の関連資料も見受けられる。2月15日からは、同撮影所で使われていたカメラ「ミッチェル」も特別展示を予定する。

 「映画と演劇を文学の側から紹介する展覧会は新しい試み。映画の華やかなりし時代の雰囲気と、鎌倉に住んだ多彩なシナリオ作家・脚本家の作品をお楽しみいただければ」と同館の山田さん。

 営業時間は9時~17時。観覧料は、一般=300円。小中学生=100円。月曜休館(3月21日は開館、翌火曜が休館)。4月24日まで。

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