茅ヶ崎市文化資料館(茅ヶ崎市中海岸2、TEL 0467-85-1733)で現在、茅ヶ崎の人々の生活の営みをたどる特別展「明治大正昭和 茅ヶ崎くらしの博覧会」が開催されている。
明治時代のオーディナリー型自転車など、今では使われなくなった未公開の珍しい道具も多数展示
茅ヶ崎の人々の生活の営みや時代を反映する文化財を収蔵する同館。同展はちがさき丸ごとふるさと発見博物館事業の一環として開催。未公開品なども多数展示している。「今回の展示資料は、開館から40年の間に収集した、茅ヶ崎を語るのに欠かせない暮らしの道具であり、使っていた人たちの記憶を保存したもの。これらを通じて、茅ヶ崎という町の魅力を再発見してほしい」と同館の須藤さん。
展示会では、220点の未公開品を含む442点の展示品が並ぶほか、大正から戦後までの家の中を再現した展示も行っている。展示品の目玉は、旧松籟荘(しょうらいそう)のステンドグラスや調度品、明治時代のオーディナリー型自転車、かつての信仰用具、江戸時代に漁場争いが起きた際の裁許状など。最も古い展示品として、幕末の19世紀初めから1800年代の旧家で使用されていた磁器なども。このほか、昭和初期、自転車ナンバープレートとして使われた「自転車観察」、茅ヶ崎の酒屋が小売りのために資料した「貧乏徳利」などが刻印された商家の焼き鏝(ごて)なども見られる。
営業時間は9時~16時。入館無料。3月27日まで。