鎌倉・雪ノ下に5月10日、ヨーロッパのアンティーク家具と雑貨の店「IGLOO(イグルー)」(鎌倉市雪ノ下1、TEL 0467-67-8315)がオープンした。
「イグルー」は雪で作ったかまくらのような形のイヌイットの家を意味し、それらが同店の所在地である「鎌倉」と「雪ノ下」の「雪」に重なることから名付けた。
店主は、これまで店舗デザインやインテリア関連の仕事に携わってきた鎌倉市在住の高野さん。もともと海外を旅することが好きで、旅先ののみの市で出合った「質素でも、その国特有の魅力的なもの」を日本の骨董(こっとう)市などで販売。旅先のエピソードなど、「物を通じて会話が広がり、時代や国を超えて人から人に物が渡っていく」ことに興味を持ち始めた高野さん。「不思議と古都鎌倉にしっくりなじむ物が多く、一つの空間として提案したら面白い場所にできるのでは」と同店を開いた。店舗面積は5坪。
品ぞろえは、庶民の生活の中で使われていたような素朴で味わいのある物がメーン。「女性的でも男性的でもない中性的な雰囲気作りを目指しており、あえて一つのテイストや型にはまり過ぎないように心掛けている」という。買い付け先は南フランス、ドイツ、チェコなどで、家具では椅子、テーブル、ランプなど、雑貨では食器や籠、文房具、切手、ガラス瓶などをそろえる。価格は、テーブル=10万6,300円、ガーデンチェア=1万3,650円、カフェオレボウル=4,725円、アンティークキー=1,050円など。
高野さんは「お客さまが面白い品ぞろえの店、と興味深く見てくれることが一番の励み。自分の目と足で、はるばる見つけてきた商品が新しい持ち主に渡っていくことが何よりうれしい」と話す。「鎌倉の裏通りにあるので、日常から少し離れて気分転換に足を運んでもらえたら」とも。
営業時間は11時~18時。月曜定休。