食べる

逗子に自家野菜と地魚メーンの居酒屋-26歳店主が改装オープン

ガラス作家・松岡洋二さんの器に盛って出される「今日の野菜てんこ盛り」

ガラス作家・松岡洋二さんの器に盛って出される「今日の野菜てんこ盛り」

  • 0

  •  

 逗子に5月31日、自家野菜と地の魚を主に提供する居酒屋「新道亭(しんどうてい)」(逗子市逗子2、TEL 046-871-2012)がオープンした。

小上がり席だったスペースはテーブル席に改装

[広告]

 同店の前身は146年前に創業した日本旅館「新道亭」。逗子で最も規模の大きい旅館として長年営業してきたが、15年前に旅館を廃業。集合住宅への建て替えを機に、1階に5代目でイタリアンシェフでもある座間太一さんが営むイタリアンと、和食の店を出店。今回、和食店に新店主を迎え居酒屋としてでリニューアルオープンした。

 座間さんが「6代目」と呼ぶ店主は、利き酒師・フグ調理師の資格を持つ出口友さん(26)。居酒屋やビストロなどで和食、イタリアン、フレンチなどを学び、渋谷の立ち飲みワインバーでは料理長を経験。出口さんの作る料理を気に入った座間さんに誘われ、逗子に転居し同店を開いた。

 「作っている人の顔が浮かぶような食材、酒、器」をコンセプトとする同店。野菜は葉山と津久井の自家畑で育てたズッキーニ、エシャロット、サニーレタスなどや三浦・鎌倉の地野菜を使う。魚は、カワハギ、ヒラメ、フグ、クロダイなど朝捕りの地魚を漁師から仕入れ、捕れた魚を見てメニューを決める。器は、ガラス作家の松岡洋二さんや益子焼陶芸作家の衣川俊仁・あきえさん夫妻らが手掛けたオーダーメードを主に使う。

 ランチメニューは旅館時代から続く「海鮮丼」(950円)のほか、玉とろぶっかけうどん(580円)、男性に人気が高い「新道亭カレー」(880円)など5種類を用意。

 夜のメニューは、ソースが混ざらない仕切りのあるガラスプレートに盛られた「今日のお魚3種カルパッチョ」(1,500円)、益子焼のバーニャカウダ用ポットに入ったカニみそなどの自家製ソースで食べる「今日の野菜てんこ盛り」(1,500円)などのほか、珍しい国産の生ハムを使った「秋田の生ハムサラダ」(S 1,080円)、ドイツ料理アイスバインをベースにした「とろとろ豚足と地野菜の蒸し焼き」(1,680円)に加え、多数の日替わりメニューをそろえる。

 酒は日本酒と白ワインがメーン。日本酒は、さまざまな種類を味わえるようにと1合より少ない6勺(しゃく)でも提供し、夏純吟「豊香」(6勺500円)や純吟生原酒「夏ヤゴ」(同700円)など旬を意識した銘柄も用意。ワインはイタリア、フランスなどのほか、山梨・栃木・山形などの国産ワインも味わえる。

 「お酒と料理を楽しむところなので居酒屋としているが、一般的な居酒屋メニューにはない料理が出てくるので驚かれる方が多い」と店主の出口さん。「開店から1カ月足らずだが、仕事帰りに週に数回来店されるなど早くもリピーターが生まれている」とも。

 営業時間は11時30分~14時、17時~翌2時。月曜定休。

湘南経済新聞VOTE

湘南経済新聞にどんな記事を求めますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース