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「鎌倉、ことば、活版印刷」テーマにブックフェスタ、一軒家のギャラリーで

「港の人」では、最新刊や同社書籍を初めて手にする人にも親しみやすい本をセレクト

「港の人」では、最新刊や同社書籍を初めて手にする人にも親しみやすい本をセレクト

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 鎌倉・妙本寺山門内にある一軒家の「KAYA gallery+studio」(鎌倉市大町1、TEL 0467-25-2788)で9月23日・24日、文字や造本にこだわる本を手掛ける出版社(者)や書店が、その作品と活動を紹介する「第1回かまくらブックフェスタ」が開催される。

緑豊かな妙本寺山門内の一軒家を改装したギャラリーが会場

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 1997年に創業し、学術図書や詩集、小説、人文書などの出版を手掛ける「港の人」(由比ガ浜3)が開く同イベント。「鎌倉、ことば、活版印刷」をテーマに、鎌倉から東京、京都まで、さまざまな街でこだわりのある活動を展開する9社(者)を同社がセレクトした。

 「古くから『文学の街』というイメージのある鎌倉に、ここ数年、絵本やカフェ、音楽や家具・雑貨などを融合させた、新しいスタイルの書店が少しずつ増えてきたことから、新しい本文化の盛り上げにつなげたいと企画した」と、港の人の月永理恵さん。従来の「本」の形にこだわらない、メールアートのような不思議な本や手作りの冊子など、日頃書店では見かけないようなものも紹介する。

 出展社(者)は、「手紙の形の本」とも「本の条件を備えた封書」ともいえる作品が郵便受けに届く「via wwalnuts」、美術同人誌や詩画集などの自主製作本を手掛ける「四月と十月」、旅と詩をテーマにするスモールプレス「サウダージ・ブックス」など。開催地に根ざした活動を展開する「たらば書房」では、鎌倉出身・在住作家による本や鎌倉を舞台にした作品などを紹介。カフェスペースでは、出版社も兼ねた鎌倉の料理教室「cooking eating studio」によるランチやお茶、本の販売に加え、ヒロイヨミ社による特別展示「活版とことば」展も行う。

 当日は、鎌倉周辺にある書店や文学館、おすすめの店などを紹介した地図も配布。予約制で両日ともトークイベントを予定し、23日には「短歌と写真と活版印刷」、24日には「本と出版のこれから via wwalnuts叢書(そうしょ)の試み」を開催する(共に定員30人・入場料800円)。

 月永さんは「本は『ことば』を伝えるもの、その発信の仕方を考えるためのイベントになれば。このブックフェスタを機に本の街・鎌倉をさらに盛り上げていきたい」と話す。

 開催時間は10時~19時(24日は18時まで)。無料。トークイベントの予約は「港の人」まで(連絡先は「かまくらブックフェスタ」公式ブログに明記)。

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