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葉山で一日だけの古民家カフェ-別荘族が愛したスイーツ提供

町屋倶楽部はJR逗子駅よりバスで「一色海岸」下車徒歩5分

町屋倶楽部はJR逗子駅よりバスで「一色海岸」下車徒歩5分

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 葉山の御用邸近く「プライベートフォトギャラリー町屋倶楽部」(葉山町)で11月3日、一日限定の古民家カフェが開かれる。地元の老舗菓子を味わいながら町家再生や葉山の食文化について学ぶ。

葉山の歴史を感じさせる老舗菓子

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  同ギャラリーは大正時代の郵便局と古民家を改装し、2007年からフォトギャラリーとして使用されている建物。何世代にもわたり葉山に暮らし、写真家でもある鈴木増一さんがオーナーを務める。

 イベントを企画したのは、「日本の居住文化の再確認と歴史的住宅建築の保存・活用」に取り組む関東学院大学人間環境学部・水沼研究室のメンバー。今回は、「葉山の町家が、時代の流れでただ無くなっていくのではなく、用途変更などをすることで町家文化を後世に残していけることを示したかった」という。

 天皇家をはじめ多くの別荘族に愛されてきた葉山には、古くから多くの菓子店が軒を連ねる。かき氷やアイスクリームなど、庶民の口には入らない当時珍しい品を提供する店も多かった。「みんな別荘族のため。葉山の別荘文化を象徴する一つの代表がスイーツ」(同研究室の武井さん)。

 カフェで抹茶と共に提供するのは、地元の老舗・永楽家の「あわび最中」、日影茶屋の「日影大福」、山城屋の「夫婦饅頭」。お土産として、お菓子を乗せる「豆皿」も用意する。「別荘族に対して町場の方々は『おもてなし』の気持ちを持っていた。イベントでは、そのことも伝えたい」(武井さん)と、豆皿は一つひとつ手作りした。

  当日は14時30分から、講演会「葉山の町家の魅力」と座談会「葉山のまちなか文化と別荘族のスイーツ」も予定。講演会では、葉山の町家を研究する東海大学・小沢朝江教授が葉山の町並みの特色について語る。座談会では鈴木さん、「永楽家」主人・栁新一郎さん、小沢教授、関東学院大学・水沼淑子教授が、葉山にあるさまざまな文化について語り合う。

 開催時間は13時~17時。入場料500円(菓子、抹茶、豆皿付き)。先着60人。問い合わせは、同研究室・武井さん(TEL 080-3123-6591)まで。

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