見る・遊ぶ

大磯出身の同級生作家らが地元で初の二人展-OISO1668で「花と陶展」

「花と陶展」の美しいフライヤー

「花と陶展」の美しいフライヤー

  • 0

  •  

 大磯港近くの「OISO1668」(大磯町大磯)3階で現在、「花と陶展」が開催されている。小学校から高校を通しての同級生で、生まれも育ちも大磯という大島健吾さん(33)と富田啓之(34)さん。花と陶器というそれぞれの道を歩んだ2人が初めて地元で開く二人展となる。

同級生作家の大島健吾さん(左)と富田啓之さん

[広告]

 「OISO1668」は元歯科医院を改装し、地元の若者たちの交流の場として2月に誕生したソーシャル雑居ビル。地域問題や環境、アートなどさまざまなテーマにチャレンジする若い世代を支援する目的で、飲食店などのほかシェアオフィスやギャラリー、ワークショップスペースなどを保有している。

 大島さんは東京・青山の生花店に入社後、仕入れ、生け込み、装飾などを手掛けてきた。店長も経験し、今年7月に「オオシマ草花店」として独立。曜日ごとに大磯や平塚の決まった場所に店を出す無店舗型の生花店として活動している。「OISO1668」にも木曜と土曜に出店。「新鮮で味のある草花たちを季節とともに地産地消できれば」と考え、地場産の花を生産者から直接見て選び、仕入れることにこだわる。

 富田さんは藤沢市で金属造形を学んだ後、2000年に平塚市在住の陶芸家・伊集院真理子さんに師事。2006年に伊勢原市で独立し、藤沢や葉山など神奈川県内のほか、東京都日本橋、広尾などで個展を開催してきた。作家活動と共に、藤沢市や葉山町で陶芸教室の講師を務めるなどしている。

 「独立して初めての展示は富田君の陶器に花を生けようと前々から決めていた」(大島さん)というように、以前から「大磯で二人展を開こう」と2人で決めていた。大島さんが独立し、大磯で積極的に活動している今がその時と、夢を実現させた。

 相方の作品を評して、「彼の作品は年々変化していて、いつも意表をつかれる」と大島さん。今回の作品は「どこか神々しいというか発掘された遺跡のような印象を受けた」と語る。

 一方、「日常的に花に触れているからか、大島君の色のセンスにひかれる」と富田さん。「あまり色彩がなく、触感的な質感が基本」とした自身の作品に「彩りと爽やかな空気を作ってくれることを期待している」

 「今の2人だからできる表現を、大磯の空気や雰囲気と共に一番大切な人たちに感じてほしい」と大島さん。

 開催時間は11時~18時。今月27日まで。26日18時~23時は「トミケンナイト」として、1階「BAR OISO1668」で2人が自身の作品でゲストをもてなすイベントも予定する。

湘南経済新聞VOTE

湘南経済新聞にどんな記事を求めますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース