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鎌倉3寺で「写経大作戦」-東日本大震災1周年忌追悼供養で

浄光明寺での写経の様子

浄光明寺での写経の様子

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 鎌倉市で現在、東日本大震災一周忌の追悼供養として「鎌倉そわかプロジェクト」のメンバーらが「写経大作戦」を展開している。「そわか」は仏教で唱(とな)える真言。「幸あれ、祝福あれ」「成就」を意味する。

写経は通常筆で行う

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 鎌倉そわかプロジェクトは、鎌倉市内の若手僧侶らによる超宗派集団。昨年3月の震災で地元の花火大会が中止になったのを機に、僧侶有志らと市民が共同し、哀悼と鎮魂の祈りを込めた「鎌倉大線香花火大会」を開催したのが始まり。その後も、祈り、鎮魂、自発性をキーワードにした「鎌倉だからできる活動」を継続するため、同大会の実行委員と僧侶らが連携しプロジェクトとして発足させた。

 今回の「写経大作戦」は、プロジェクト参加の市内3つの寺(浄光明寺、円覚寺佛日庵、明王院)を会場として写経会を催すもの。「震災から1年を迎えるにあたり、私たちにもできる追悼供養は何かと考えた。誰でもが参加できること、心静かに思いをいたすことがふさわしいと判断した」と事務局代表の長内香織さん。写経後は、本堂で僧侶と共に声に出して読経する。さらに、各寺の住職らが本尊や仏像、お経の意味などについて解説。通常は公開していない仏像なども公開する。

 遠方者などに配慮して、郵送での写経も受け付ける。2月29日必着。集められた写経は、プロジェクト参加寺院僧侶らが合同で法要を行う。会場や日時、写経の送付先はホームページで確認できる。

 申し込みは事前に公式サイトから行うか、寺に直接電話予約する。席に余裕がある場合は、当日その場で参加することもできる。定員は20人。参加費は2,000円で入山料は別。

 「あの震災を忘れない、風化させないだけでもささやかな供養になるのでは。生きている私たち自身の心の安寧も大切にしたい」と長内さん。開催は2月26日まで。

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