
鎌倉のギャラリー&カフェ「ジャックと豆の木」(鎌倉市由比ガ浜2)で3月20日から、鎌倉市在住の音響彫刻家・原田和男さんと画家・辻元子さんのユニットによる「時感、空感」展が開催される。
原田さんは1951(昭和26)年東京都生まれ。中学1年生のときに茅ヶ崎市に転居、現在はアトリエも同市内に構える。東京芸術大学美術学部工芸科鍛金専攻を卒業後、金属造形に携わってきた。「鉄の楽器は意外とない。作れない?」というドラマーで友人の言葉に触発され、1987(昭和62)年に鉄でスリットドラムを作ったのがきっかけとなり、試行錯誤の末に「ΣΙΔΕΡΟ ΗΧΟΣ(シデロイホス)」にたどり着いた。
シデロイホスは鉄の響きを意味するギリシャ語で、楽器の名称ではなく構造の総称。「高低の振動部分が響体につながる鉄の一体構造により複雑な『干渉』が起こり、一音で和音のような心地良い響きが生まれる」と原田さん。「水琴窟とも似て非なる、聴いたこともないような音がする」という。原田さんはこの共通構造を基に多彩な作品を展開させ、多様な音も生み出し続けている。
今回の個展では、見学者が実際に作品に触れて音を楽しめるだけでなく、感じた音を紙上で絵として表現できるよう工夫を施す。できあがった絵は切り抜いて会場に展示することで、自分もその空間に参加できる。周りには辻さんの絵画作品の断片をちりばめ、空間に華を添えている。
開催時間は10時~17時(25日は15時まで。入場無料。20日と24日には「響」と題したコンサートも開く。料金は、中学生以上=500円、小学生以下=200円。事前予約不要。詳細はホームページで確認できる。今月25日まで。