鎌倉で地元出身の若手作家がアート作品展-鳥の羽使った巨大オブジェも

藤井信子さんの作品「電鳥山-デンドリヤマ-」(2008)

藤井信子さんの作品「電鳥山-デンドリヤマ-」(2008)

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 ギャラリー&カフェ「ジャックと豆の木」(鎌倉市由比ガ浜2、TEL 0467-24-6202)で、鎌倉出身の現代美術作家、藤井信子さんの作品展「Anthill Station」が開催されている。「第三回鎌倉芸術祭」の一環。

「電鳥山-デンドリヤマ-」と現代美術作家の藤井信子さん(関連画像)

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 藤井さんは1981年鎌倉市七里ガ浜生まれ。現在は、茨城県取手市で制作活動を行う。2005年より東京や金沢、ニューヨークなど各地で展覧会を開催しているが、出身地である鎌倉での開催は今回が初めて。

 今回の個展では、2メートルほどの大きさの「電鳥山-デンドリヤマ-」(2008)など5点を展示。作品に本物の鳥の羽や鶏ふん、動物の骨や皮などを使用しているのが特徴。鳥の羽を使用するに至ったきっかけは、刑務所跡地と海鳥の生息地として知られる、アメリカのアルカトラズ島を訪れたことだという。「建物の扉を開けた途端、無数の鳥が一斉に自分を見た。鳥と人間の関係が、都市とは逆だというその感じに取りつかれた」と振り返る。

 その後日本に戻り「人間が主役の都市にいる鳥の一部で、何か作れたら」と収集を開始。都市だけでは集めきれず、全国の動物園や養鶏場に交渉して入手したことも。「その交渉に苦労する」と藤井さん。今回の個展について、「平面作品とは違う、立体作品ならではのインパクトに出会いに来てほしい」と話す。

 開催時間は11時~17時30分(最終日は15時まで)。12月4日まで。

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