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大磯の水産加工会社、「漁師さんのつくった地魚の生ハム」発売

漁師さんのつくった地魚の生ハム

漁師さんのつくった地魚の生ハム

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 大磯の水産加工会社「湘南定置水産加工」(神奈川県中郡大磯町西小磯)は9月25日、商品開発を進めてきた地魚を使った「生ハム」などの販売を開始した。

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 同社は、大磯で定置網を行っている「湘南定置」(同)の水産加工部門。大磯港の漁獲シェアトップの同社。社長の加藤孝さんは、「漁師は自分が捕った魚に自分が値をつけるべき」との持論を持つ一方で、旬の魚は捕れすぎてしまうため値崩れを起こすというジレンマを抱えていた。水産加工・販売の6次産業化を視野に入れていたところ、漁協の朝市のボランティアをしていた原大祐さんと知り合う。大量に余った魚を廃棄せずに何かできないかと話をするうち、同社加工部門を新たに立ち上げ、2012年4月、原さんが社長に就任する形で加工業進出にかじを切った。

 朝捕れたものをその日の朝のうちに加工することがメリットになる商品を作りたいと考え、開発に乗り出したのは、魚を使った「生ハム」。神奈川県の水産技術センターに指導を願い、開発を始めた。魚種によって塩付けが違い、同じ魚種でも時期によっては作れないことや、天候で水揚げ量が左右されることなどから、試作を続けた。

 完成したのは、「漁師さんのつくった地魚の生ハム (塩うずわ)」 (525円)、「漁師さんのつくった地魚の薫製」 (サバ、ワカシ、630円)など。新鮮なうちに加工、丁寧に作ることで魚本来のうま味を引き出し、塩だけしか使わず無添加なのが特徴。

 「生ハムは大磯市や港の直売所などでテスト販売を続け、食べた方の評判が良かったので販売に踏み出した」と原さん。

 販売先は、湘南定置水産加工場直売、めしや大磯港、地場屋ほっこり(大磯駅前)、大磯港の直売所(土曜のみ)、大磯市など。

 「単に魚が好きという方に食べてもらいたいが、新鮮なうちにさばいていて臭みがないので、魚が駄目という方にむしろ食べてもらいたい」と加藤さん。

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