新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2、TEL 0466-29-9960)で12月29日、「しんかい2000公開整備」が行われる。
当日は、有人潜水調査船「しんかい2000」の片側全部となる内部が見られるほか、整備士による解説も聞くことができる。これまでJAMSTEC(海洋研究開発機構)の一般公開でも上部のカバーは外されなかったため、カバーを外す今回は大変珍しいという。翌日以降は下部のカバーを2枚、透明アクリル製に変えるため、下部のみ内部を見られる。
同イベントには、現役当時の「しんかい2000」パイロットが集まり、同船の内部構造 の解説や、潜航談を語り尽くす予定。「あえて事前の打ち合わせは行っていない。『しんかい2000』を前に思いのままにパイロットに語ってもらおうと思っているので時間通りには終わらないと思っている」と話すのは同館、企画チームの北田貢さん。
今回の企画は、今年7月の常設展示以降「しんかい2000」の公開から、多くの来場客から「内部を見てみたい」というリクエストがあったことがきっかけ。リクエストはほかに「しんかい2000」に乗ってみたいとの声も多かったという。「当館は深海に力を入れているので、以前から深海に興味を持ったお客さまにも見ていただいているが、さらに強い思いを持って『将来しんかいのパイロットになりたい』という具体的な夢を持っている子どもたちも多くなった気がする」とも。
開催時間は14時~14時30分。参加無料(ただし水族館入場料が必要)。