藤沢市民ギャラリー(藤沢市藤沢)で1月29日より、「藤沢市30日美術館」の一環でアントニン・レーモンド 遠藤新展 丘の上のグリーンハウス/海辺の別荘」が開催される。
「藤沢市30日美術館」は、活気とうるおいのある「芸術文化のまち」を目指すことを目的に開く期間限定企画。12回目となる今回は、「旧藤澤カントリー倶楽部クラブハウス」の設計者、アントニン・レーモンドと、藤沢市民会館前に移築された「旧近藤邸」の設計者、遠藤新の2人の建築家を取り上げる。
2人は共に旧帝国ホテルの設計者フランク・ロイド・ライトに師事している。今回は藤沢に現存する2つの建築作品を中心に、さまざまな図面や模型、写真資料、2人がデザインした家具や玩具など60点以上を展示し、その作品世界を紹介する。
これまでに開かれた過去11回では、地元ゆかりの絵画や工芸作品を紹介してきたが、藤沢に現存する近代建築とその建築家を見直しては、という意見から同展開催が決まったという。
「藤沢市30日美術館で開催する初めての建築展。私たちの住まいの近くに素晴らしい建築作品があることを、この機会にぜひ知っていただきたい。貴重な当時の図面や家具の実物も展示するので、併せてお楽しみいただければ」と同ギャラリー学芸員の小林絵美子さん。
開催時間は10時~19時(日曜は17時閉館)。月曜休館。入場無料。3月3日まで。