大磯で4月26日から、自宅開放や店をアートギャラリーにするなどカジュアルなアートフェスティバル「大磯芸術祭」が開かれる。今年で3回目。
4年前に葉山芸術祭の飛び地参加としてスタートした同芸術祭は、2011年に第1回として独立。今回は新しい試みとして、大磯の旧宅を使ったポップアートと携帯写真のコラボ展も開かれる。
今年のテーマは、「ワンダァフォトグラフ」。「大磯は濱谷浩氏をはじめたくさんの写真家に愛された町。町民のなかにも写真愛好家は多く、戦後の変わりゆく大磯の風景を写真で残している。また、携帯カメラの普及で今ほど誰もが写真を楽しんでいる時代はない。今回はそんな『写真』を意識した企画を中心にした芸術祭にしようと考えた」と話すのは、同芸術祭、ワンダァ写真館館長の杉崎行恭さん。
期間中、「安永一夫 大磯昭和フォトグラフ」も開催。安永さんは1942(昭和17)年生まれで、昭和30年代の半ばから大磯や二宮の風物を撮り続けた地元の写真家。今回は安永さんのコレクションの中から大磯町を写した10点を選んで展示。試運転中の新幹線やかつての滄浪閣の姿などを芸術祭の期間を通して展示する予定。
「絵画や音楽、料理まで含めた企画も盛りだくさん。芸術祭のささやかなインスタレーションで、大磯を流れる時間と空間を楽しんでいただければ」とも。
5月6日まで。各イベントの詳細はホームページで確認できる。