「あじの押しずし」や駅弁製造で知られる創業110余年の老舗「大船軒」(鎌倉市岡本2)が3月20日、手を汚さずに食べることができるスティックいなり「鎌倉いなりん棒」を発売した。
商品ラインアップは、プレーンな酢飯の「いなりん棒」(160円)のほか、あさり時雨煮を混ぜ込んだ酢飯の「あさり時雨煮」(180円)や「鶏そぼろと新生姜」「かりかり梅」(以上190円)の4種。
商品名は、いなりの棒状であることから「いなりん棒」と名付けた。小腹がすいたときに片手で食べられる手軽なランチの開発をきっかけに、片手で食べられて、手も汚さないスティックタイプの稲荷を開発したという。「食べやすい大きさや簡単に開封できるパッケージが苦労した点」と同社担当者。
「鎌倉小町通りの食べ歩きを想定し、鎌倉周辺の販売店での扱いを設定している。車中でのランチとして、海老名東名高速サービスエリアや羽田空港内での売店で扱ってもらい空港内や機内で食べてもらうことも考えている」とも。今後は、鎌倉周辺の地元食材を使った弁当の開発も検討していくという。