江ノ島電鉄(藤沢市片瀬海岸1)は3月18日、沿線全駅にPASMO(パスモ)を導入するのを記念して、同日9時から藤沢駅でパスモ記念カードを発売する。
PASMO(パスモ)はICカードを使った乗車券システムで、関東の鉄道会社23事業者のほか、バス会社31事業者が同時に導入する。JR東日本などが扱うSuica(スイカ)とも相互利用が可能で、電子マネーとしての機能も備える。今回のサービス開始に伴い、同電鉄では券売機もICカード対応とするため、無人駅6駅を含む全駅でカードへのチャージが可能になる。
1902年に開業した同電鉄は、当初は路線も藤沢市内に限られていたが、現在の駅で運行を開始したのは1950年。同電鉄は観光客の利用が多いが、沿線に学校も多いことから通勤・通学客の利用も増え、定期券保有者は全体の乗降客の3割を占める。
パスモ導入で期待される効果について、同電鉄鉄道部の中沢俊之さんは「パスモやスイカ所有者は乗車券を購入する手間が不要になり、スムーズに乗車できる。今まではスイカ定期券の所有者は当社の定期券を別に所有しなければならなかったが、相互利用開始により1枚の定期での対応が可能になるため、鎌倉でのJR乗り換え連絡通路対応がスムーズになる」と話している。