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鎌倉文学館で歌人・山崎方代の特別展-生誕100年記念で

鎌倉文学館で開かれている「生誕100年 生き放題、死に放題 山崎方代の歌」

鎌倉文学館で開かれている「生誕100年 生き放題、死に放題 山崎方代の歌」

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 鎌倉文学館(鎌倉市長谷1、TEL 0467-23-3911)で現在、特別展「生誕100年 生き放題、死に放題 山崎方代の歌」が開かれている。

山崎方代肖像 撮影湯川晃敏

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 歌人山崎方代の生誕100年を記念した同展。「特定の結社に属さず誰にもまねできない独自の温かさを持つ短歌を多く詠んだ無頼の歌人」といわれる山崎の歌と人生を、約100点の貴重な資料でたどる。

 展示は2部構成。第1部は「山崎方代の歌」として、魅力的な歌とたたずまいを5つのコーナーに分けて紹介。約40首の歌を直筆の書で展示する。第2部は「山崎方代の人」として、生まれてから亡くなるまでを、関連資料と各時代に詠んだ歌を交えて紹介する。

 山崎方代は1914(大正3)年、山梨県生まれ。18歳のころから歌を作り始めた。28歳で太平洋戦争へ出征。戦後は一時横浜の姉の家に落ち着くが、定職につかず、知人の家を渡り歩く生活を送り、その様子から「漂泊の歌人」とも呼ばれた。41歳で第一歌集「方代」を出版。その後も同人雑誌、短歌総合雑誌に歌を発表。1972(昭和47)年から1984(昭和60)年に70歳で亡くなるまで、鎌倉手広に住んだ。

 同館学芸員の榎本雅子さんは「これまで故郷の山梨では2回展覧会が開かれているが、関東圏では初めて。方代は、手広に腰を落ち着けてから鎌倉の人々と交流を深めた。今でも親しみを込め『方代さん』と呼ぶ人が多く住む鎌倉で、これらの資料を一堂に紹介し、方代の歌の魅力をより多くの方に知っていただきたい」と話す。

 開館時間は9時~16時30分。観覧料は大人400円、小中学生200円。11月17日、12月1日休館。12月7日まで。

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