茅ヶ崎市美術館(茅ヶ崎市東海岸北1、TEL 0467-88-1177)で現在、日本画展「福井青士 -生命譜-」が開かれている。
茅ヶ崎を拠点として制作活動を行う日本画家・福井青士さんの多摩美術大学卒業制作から最新作までの20数点を展示・紹介する同展。多摩美術大学大学院在学中に財団法人(現・公益財団法人)佐藤国際文化育英財団の奨学生に選ばれた福井さんは、美術団体に所属することなく個展やグループ展などを作品発表の場としている。
福井さんは1976(昭和51)年、東京に生まれ、同年茅ヶ崎に転居。多摩美術大学絵画学科日本画専攻を経て多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域修士課程修了。2007年より2010年にかけて毎年個展を開催。その他、多数のグループ展に参加。
同館学芸員の西内裕詞さんは「福井さんが多くの作品で取り上げている画題の樹木。時には荒々しいほどのマチエール(材質によって作り出される美術的効果)で、また時には画面に染み入った色彩が柔らかく発光するかのような描写など、表現方法は異なっていても、どの作品からも対象の生命感が伝わってくる。生命感に満ちた現代日本画の世界を見ていただきたい」と話す。
開館時間は10時~17時。期間中の休館日は12月15日、22日、24日、28日~1月3日、5日、13日、14日、19日、26日。入館料は一般300円ほか。2月1日まで。