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30年ぶりに屋上ビアガーデン復活 茅ヶ崎市民が企画運営

茅ヶ崎駅前のビル屋上に30年ぶりに出現したビアガーデン

茅ヶ崎駅前のビル屋上に30年ぶりに出現したビアガーデン

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 イトーヨーカドー茅ヶ崎店(茅ヶ崎市新栄町)屋上に8月21日、「ちがさきソーシャルBEERガーデン」がオープンし連日にぎわいを見せている。運営は非営利組織の茅ヶ崎モデル推進実行委員会。

ステージには地元のバンドなどが登場し盛り上がっている

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 茅ヶ崎市は他の郊外の自治体と同様に、市外からの転入者数が地元出身者数を超えている。しかし、同委員会は市民の社会参加意識が高く近隣同士のコミュニティーが形成されている点に着目。そのつながりを、さらに活用していくためのきっかけとして同イベントを企画した。

 フェイスブックやツイッター、LINEなどのSNSを使い市民が情報を拡散。茅ヶ崎では30年間ぶりの屋上ビアガーデン復活という話題性も追い風となり、これまで1日平均350人が来場している。

 店舗面積は500平方メートルで、席数は立ち席を含め400席。ドリンクやフードは全品500円で、「GARA entra」「加納食堂」「ピカピカ」「なんどき牧場」「ポークマン」「とり介」など地元飲食店が交代でブース出店している。

 同委員会では、市民同士の交流はもちろん、地元店舗が出店することによる実店舗の集客への貢献、周辺店舗での買い物や二次会需要の喚起なども期待しているという。

 ステージは、地元バンドによる演奏をはじめサークルなどの発表の場にもなっている。チャリティーブースでは企業や住民から提供された未使用・未開封の品を販売、売り上げの全額を同市の児童福祉施設に寄付する。

 同委員会の野村清美さんは「オープンにあたっては、たくさんの企業や個人から支援を頂いた。最近人気の高単価ビアガーデンとは違い、地元の方々に何度も来店してもらえるように『食べただけ飲んだだけ』のコイン制会計システムを導入。30年前のような昭和テイストあふれる会場で、市内有名飲食店のスペシャルメニューも味わえる」と話す。「お客さまからは『毎年開催して』という言葉ばかり掛けてもらっている。今後も夏の恒例行事として継続していければ」とも。

 営業時間は16時~21時。入場無料。9月6日まで。

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