湘南ベルマーレの元選手で現営業本部長の坂本紘司さんが12月6日、「第10回湘南国際マラソン」のフルマラソン一般男子の部にチャリティーチャレンジャーとして出場し、4時間以内のゴールを目指す。
「今年こそは4時間切りを」と意気込む坂本紘司営業本部長。休日返上でトレーニングを始めているという
チャリティーチャレンジとは、寄付を集めたい人が「チャレンジャー」となりNPOなど非営利団体を寄付先に指定、設定した目標にチャレンジすることで支援者を募る仕組み。同大会では一般財団法人ジャパンギビングと連携し、チャレンジャーと支援者を募集している。
坂本さんの目標は「4時間以内にゴール」で、寄付先は「暴れん坊基金」。集まった寄付金は、日本代表でU-22日本代表キャプテンでもある遠藤航選手などを輩出した「ベルマーレフットボールアカデミー」の活動資金となる。
坂本さんがチャレンジャーとして初出場したのは引退した2013年。営業とクラブ下部組織のアカデミーコーチという二足のわらじでセカンドキャリアをスタートしたころで、体力的にも余裕があったという。ところが「入りを慎重に行き過ぎ、後半挽回できず」目標としていた4時間をわずかに5分オーバー。仕事が営業一本になった昨年は練習不足で「逆に30キロ過ぎに足が止まり」4時間7分と、またしても目標を達成できなかった。その反省から、今回は特にペース配分に留意しながらトレーニングを行っているという。ただ本部長になった現在はさらに多忙になり、十分に時間が取れないのが悩み。
湘南国際マラソンはコース全てが海岸線と眺めが良く人気で、今年は2万4000人が参加する。プロサッカー選手として16年間活躍し「ミスターベルマーレ」と呼ばれた坂本さんだけに毎回沿道からの声援も多く、一緒にゴールを目指すランナーたちからも声を掛けられ励みになるという。
坂本さんは「過去2回ともレース直後は、来年はもう走らないと宣言した。ただ悔しさとベルマーレの未来を担う子どもたちのために少しでも役に立ちたいという思いで、また挑戦することにした。今年こそ目標のサブ4を達成して、支援いただいた皆さんとも気持ち良く喜びを分かち合いたい。この機会に『暴れん坊基金』や『チャリティーチャレンジ』のことも知っていただき、ぜひ支援を」と呼び掛ける。
フルマラソン一般の部男子には同じく「暴れん坊基金」を寄付先にする大倉智・湘南ベルマーレ社長をはじめ、エリック・ワイナイナさんは「国連WFP(World Food Programme)」を、10キロの部に大磯町の中崎久雄町長は「旧吉田邸整備活性化基金」を、それぞれ寄付先に参加する。チャリティーチャレンジの寄付の方法は湘南国際マラソンのホームページで確認できる。