平塚で5月28日、漁船に乗って海を周遊する「ひらつかタマ三郎周遊船」体験が開かれる。主催は平塚市観光協会。
平塚海洋観測タワーは海面から約20メートルの高さ。近づいてみるとその大きさがよくわかる。半世紀以上も観測を続ける建築物
長い海岸線を持つ平塚の海の魅力を市民や観光客にもっと知ってもらおうと企画した。海岸で過ごすことはあっても海上に出る機会が少ないことから、沖に出て海を感じたり、海から陸を眺めたりできる乗船体験をひらつかタマ三郎漁港発着で行う。
「ひらつかタマ三郎」は2014年に誕生した平塚漁業協同組合のPRキャラクター。同漁港名も平塚市が募集した提案型ネーミングライツで同組合がパートナーとなり、4月1日から「ひらつかタマ三郎漁港」という愛称になったことから今回のイベントにも使った。
当日は同組合スタッフが港に揚がった魚について分かりやすくレクチャーするほか、ひらつかタマ三郎も登場し記念撮影などにも応じる。
船は沖合の平塚海洋観測タワーを経由し定置網の様子などを見ながら茅ヶ崎沖の烏帽子(えぼし)岩を回って帰港する。海から平塚の陸地を見ることができるほか、天気が良ければ富士山も一望できる。
同タワーは1965(昭和40)年、同市虹ヶ浜の沖合1キロに建設され現在は東京大学海洋アライアンス機構が海洋や気象を観測している。海岸からは小さく見えるが、今回は船で接近するので海面から屋根まで約20メートルもある大きさを実感できるという。
同日、朝7時30分に同漁港を出船する「第37回湘南ひらつかシロギス沖釣り大会」も開催する。
平塚市観光協会の岩井美由紀さんは「すでに地元のファミリーや夫婦を中心に申し込みがある。海岸から海を見ている普段とは反対の視点を体験したり、港や魚のことを知ったりできるチャンス。気持ちが良い季節なので、のんびり楽しんでいただければ」と話す。
開催時間は9時~10時、11時~12時の2回。参加費は、中学生以上=2,000円、小学生=500円。荒天の場合は6月11日に延期。申し込みは5月10日まで。詳しくはホームページで確認できる。