新江ノ島水族館(藤沢市片瀬海岸2)では4月27日より、アクアフィギュア「カプセルアクアリウム=日本水族館立体生物図録」の販売を開始する。
同商品は、日本の水族館で展示飼育されている世界の海・川・湖沼に住む生物をリアルに造形・塗装したもので、発売するのは「バンドウイルカ」「マダコ」など全14種類。博物学者・アクアリストで同フィギュアの監修者でもある荒俣宏さんが委員長を務めるプロジェクト「21世紀『知のワンダーランド』計画-水族館委員会」と世界最高レベルの造形集団「海洋堂」がコラボレートし誕生した。
商品は、国内5つの水族館(新江ノ島水族館、岐阜県世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」=岐阜県各務原市、茨城県大洗水族館「アクアワールド」=茨城県東茨城郡、下関市立下関水族館=山口県下関市、しながわ水族館=東京都品川区)での同時発売となり、専用のカプセルベンダーマシーンを使って販売している。価格は1個200円。
同プロジェクトではこれまでも新江ノ島水族館限定の生物フィギュアの販売実績があり、「生き生きとした造形の素晴らしさ・販売方法の楽しさ・価格設定」などの面から、世代を問わない商品として高い評価を得ている。同館のオープンと同時に発売され、現在第2シリーズが販売されているが、現在までに累計69万個以上を売り上げた。今回の商品の売り上げ個数の目標は「年間30万個」という。
同館広報チームの高井純一さんは「今回は生物フィギュアのほかにボーナスフィギュアの『コウテイペンギン』全3種のうちの1つが入っている。台座がジョイント可能な構造で、複数集めるとペンギン大陸ができあがる。これは新しいアイデア」という。「14種類の中に水族館でもなかなか見ることができない『ハナヒゲウツボ』が選ばれていること自体が驚き」(高井さん)とも。