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鎌倉のミュージアムで建築トーク 4館の学芸員初めて一堂に

鎌倉市川喜多映画記念館。通常は映画を上映する映像資料室が当日の会場になる

鎌倉市川喜多映画記念館。通常は映画を上映する映像資料室が当日の会場になる

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 鎌倉市川喜多映画記念館(鎌倉市雪ノ下2)の映像資料室で11月23日、市内のミュージアム4館の学芸員が語り合う「ミュージアム×建築めぐりのススメ」が開かれる。

関東大震災を契機に文化遺産の保管と展示のため昭和3年に建てられた鎌倉国宝館。鉄筋コンクリート造による高床式校倉(あぜくら)風建築で、国の有形文化財に登録されている

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 鎌倉の雪ノ下には県立や市立の美術館や博物館など4館が集まっていることから、これまで各館が協力して「ミュージアムめぐりスタンプラリー」を開いてきた。今年5年目を迎えるのを記念し、各館の学芸員が一堂に会するトークショーを企画した。

 参加する学芸員は、映画の発展に貢献した川喜多長政・かしこ夫妻の旧宅跡に建つ「鎌倉市川喜多映画記念館」の増谷文良さん、日本画家・鏑木清方(かぶらききよかた)の旧宅跡に建つ「鎌倉市鏑木清方記念美術館」の今西彩子さん、今年1月に惜しまれつつ閉館した「神奈川県立近代美術館 鎌倉」の「別館」の三本松倫代さん、市内の寺社に伝来する文化財などを収蔵・展示する「鎌倉国宝館」の浪川幹夫さんの4人。

 建築をテーマにした理由について、増谷さんは「近代美術館鎌倉本館の閉館の際に建築物としての価値も見直された。ほかの3館も歴史があり魅力あふれる建物。ジャンルが異なる各館を、建築という共通の視点で語りたいと考えた」と話す。

 当日はスクリーンに各館の画像を投影しながら学芸員が自館の建築や歴史、鎌倉とのゆかりなどについて話す。その後、相互に他館の魅力を伝え、最後は全員でディスカッションする。

 イベント終了後、希望者には同施設敷地内の旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)の見学と解説も行う。

 増谷さんは「4人が集まるイベントが初めてなら、建築について話すのも初めてなのでとても楽しみ。各館の展示だけでなく建物や背景の自然を含めて鎌倉のまち全体に興味を持っていただくきっかけになれば」と話す。

 開催時間は13時30分~14時30分。参加費は、一般=300円、小中学生=150円。定員50人。申し込み方法や詳細はホームページで確認できる。締め切りは11月8日。

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