逗子で桂米團治独演会 鳴り物入りの上方落語たっぷり

出演する桂米團治さんは現在上方落語協会の副会長も務める。父親は人間国宝だった桂米朝さん

出演する桂米團治さんは現在上方落語協会の副会長も務める。父親は人間国宝だった桂米朝さん

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 逗子文化プラザなぎさホール(逗子市逗子4)で4月22日に開かれる「第38回鎌倉はなし会 桂米團治独演会」の先行予約申し込みが2月7日に始まった。

鎌倉はなし会の会場の様子。旬のはなし家の落語を鎌倉で聞くことができるため毎回満員になるという

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 「鎌倉で旬のはなし家の落語を聞く」がコンセプトの同はなし会。年間5~6回鎌倉芸術館で開いてきたが、同館がニューアル工事中のため現在は会場を逗子に移している。

 今回出演する桂米團治さんは人間国宝だった故・桂米朝の長男。大学在学中に父に入門し、2008年に5代目桂米團治を襲名した。同はなし会席亭の秋山真志さんは米團治さんについて「上方独特の華やぎを大切にしながらも、伝統的な古典落語を追求しつつ、新たな独自の世界を構築している」と話す。

 演目は米朝の名演でも知られる「たちぎれ線香」。上方落語屈指の大ねたで、涙を誘う場面もあるという。上方落語独特の「おはやしさん」による鳴りものも入る。

 同はなし会は市内の光明寺での2002年10月27日が第1回。落語好きの秋山さんが小規模の落語会を鎌倉でやってみようと思い立ち、三笑亭夢丸さんに相談したのがきっかけで「あれよあれよという間に開催が決まった」という。その後、柳家喬太郎さんや柳家三三さん、立川志らくさん、春風亭昇太さん、桃月庵白酒さん、春風亭一朝さん、春風亭一之輔さん、柳家小三治さんなども出演している。同はなし会の名付け親も夢丸さんだという。

 秋山さんは「関東で米團治独演会を定期的に開催しているのは、ほかに2カ所だけ。米團治さんも鎌倉はなし会をとても大切にしてくださっているので、この貴重な機会にたっぷり楽しんでいただければ」と話し、「前回も前売りで完売してしまったので早めにお申し込みを」と呼び掛ける。

 開演時間は13時30分(開場13時)。入場料は3,600円。一般チケット販売は2月25日。先行予約申し込み方法はホームページで確認できる。

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