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鎌倉の古刹にピアノとチェロの響き 公演後はワインも

深い緑に囲まれた境内も当日は木々が紅葉するころ

深い緑に囲まれた境内も当日は木々が紅葉するころ

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 鎌倉・覚園寺(かくおんじ)(鎌倉市二階堂)の三蔵で12月2日、ピアノとチェロのコンサート「風 水 光」が開かれる。

フライヤーを手にする福崎さん(左)と染川さん。「懇親会では皆さんから感想も聞きたい」

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 同寺は鎌倉の谷戸(やと)の奥に位置し、緑に囲まれた境内が国の史跡にも指定されている古刹(こさつ)。昨年も同所でコンサートを開いた際、「最後の曲を弾き終えた瞬間、また来年もやろうと決めた」と振り返るのは鎌倉在住のピアニスト・染川真弓さん。「窓を開けると鳥がさえずるなど会場の雰囲気も良く、お客さまに喜んでいただけたので」と続ける。

 前回はソプラノとピアノの組み合わせだったが、会場が弦楽器の響きに合うと直感した染川さんが今回選んだのはチェロ。ピアニスト仲間の田中英明さんに、知り合いだった福崎茉莉子さんを紹介してもらい3人でジョイントすることになった。

 福崎さんは「お話をいただき夏にお邪魔してみて、ここで演奏できると思うとうれしくなった。12月の紅葉した景色を想像すると今から楽しみ」と話す。

 演奏する曲目は、ブルッフ「コル・ニドライ作品47」、フォーレ「夢のあとに」、ラフマニノウ「ヴォカリーズ」、シベリウス「樹の組曲」など。

 「ユダヤ音楽である『コル・ニドライ』などは寺で演奏することに驚く方もいるかもしれないが、仏教・キリスト教・神道を越えた活動も盛んな鎌倉だからこそ実現できる」と染川さん。「そのあたりの解説も含め、指揮者や芸術監督としても活躍している木許裕介さんにナビゲーター役をお願いした」という。鎌倉の海が舞台の「七里ガ浜哀歌」(真白き富士の根)は演奏前に、北鎌倉・浄智寺の朝比奈恵温住職が歌詞を朗読する。

 公演後は1階広間で、鎌倉小町のワインバー「binot.(ビーノ)」のオーナーが選んだワインやぶどうジュース、お菓子を提供。出演者を交えて懇親会を開く。

 染川さんは「今回のメンバーはほとんどが初顔合わせ。やってみないと分からない側面もありわくわくしている。鎌倉で非日常の空間を体験していただければ」と話す。

 開演時間は14時(13時30分開場)。料金は5,000円(1ドリンクと菓子付き)。希望者は12時45分からツアー形式で境内にあるかやぶき屋根の本堂・薬師堂などが拝観できる。申し込み方法はフェイスブックページで確認できる。

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