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着物や端切れをアップサイクル 湘南の2者がコラボし商品化

「SKETCH」代表関根さん(左)と「ARTradeJAPAN」代表の出水澤さん(右)

「SKETCH」代表関根さん(左)と「ARTradeJAPAN」代表の出水澤さん(右)

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 神奈川県二宮町でアップサイクル活動に取り組む「SKETCH」(二宮町二宮)と海外へ向けて日本の中古着物や雑貨を販売する「ARTradeJAPAN」(藤沢市鵠沼4)が4月17日、海外へ向けたコラボ新プロダクトの第1弾を発表した。

アップサイクルとは、従来から行われてきたリサイクル(再循環)とは異なり、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを最終的な目的とするものづくり。SKETCH代表の関根将吾さんは藤沢生まれ。東京を拠点として12 年、インテリアを軸とした空間のデザインやアートディレクションを国内外で数多く手掛け、昨年、「GOMI(廃棄物・廃材・端材などと呼ばれるもの)」をアレンジしながら組み合わせて新たな価値を創り出すプライベートブランド「SKETCH」を立ち上げた。

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 「ARTradeJAPAN」代表の出水澤紀子さんは愛知県生まれ。2014年より藤沢を拠点に、日本の古着物を海外に輸出するブランドを「ARTradeJAPAN」を手掛けている。

 今回のプロダクトは藤沢のコワーキングスペース「NEKTON FUJISAWA」(鵠沼橘1)で両者が出会ったことから生まれた。「ARTradeJAPAN」が在庫している、売り物にできない着物や端切れなどをSKETCHがアップサイクルし商品化できないかと話が進んだという。

 作品名は「月夜ニ扇子舞フ」。「ARTradeJAPAN」から提供された着物4着の柄を切り抜き、ストーリー性のあるパターンを組み合わせた。鎌倉の古民家の材の建具を使ったフレームも、アクセントとして加えた金属製の襖(ふすま)の取っ手も、素材は全て50年以上前のもの。

 「日本的なテイストを端的に象徴する廃材として着物の端切れを使ったプロダクトは面白いと思えた。当初は空き時間で作成する量産型プロダクトと考えていたが、短い時間で仕上げたものは作品として満足がいかなかった。良い表現を考え、結局製作自体には3日。構想を含めると10日以上をかけた」と関根さんは振り返る。

 価格は5万円。テストラン商品として4月、「ARTradeJAPAN」のサイトで海外向けに販売を始めた。