ディー・エヌ・エーとヤマト運輸が実施している次世代物流サービスの実現を目指すプロジェクト「ロボネコヤマト」の実証実験が始まって4月で1年がたった。プロジェクトの一環で4月24日、藤沢市内で自動運転車両を用いた「ドライバーレス」の自動運転の実証実験がメディアに公開された。
「ロボネコヤマト」として展開しているサービス、宅急便の荷物を「欲しい時」に「欲しい場所」で受け取れる「ロボネコデリバリー」と、店の商品を「欲しい時」に「欲しい場所」で受け取れる「ロボネコストア」の2つ。いずれも10分単位で受け取り時間を指定できることや、好きな場所で受け取れるなどの利点がある。
この日の実験は、市内の営業所で荷物を集荷した車両が、ハンズオフでの自動運転で公道を約6キロ走行。その後、一般車両を封鎖した公道上で運転席に人が座らない「ドライバーレス」の自動運転で走行した。車両は、荷物を待っている客が待つ路肩に自動停止。客が事前に携帯電話に届いているQRコードをセンサーに近づけるとロッカーが開き、荷物を受け取るところまでを公開した。
一般的な宅急便の不在率は現在20%にも上るが、「ロボネコヤマト」ではわずか0.5%ほど。利用者へのアンケートでは99%が「今後も使いたい」と回答している。「多様化するニーズに応えるため、新しい運び方を提案し続けたい」という両社。5月末までに、実験の検証結果をまとめる予定だという。