湘南学園小学校(藤沢市鵠沼松が岡4)で行われている「アフタースクール」が5周年を迎えたことを記念し、5月19日、元プロ野球選手・監督の古田敦也さんを招いてイベント「スポーツを楽しもう」が行われた。企画運営はNPO法人「放課後NPO」。
アフタースクールは、親が共働きなどの理由で放課後、家に帰っても誰もいないという子どもたちを中心に、学校での放課後の活動を充実させ、有意義な時間を過ごしてもらおうという取り組み。同校では2013年に始めた。
グラウンドには9時からウオームアップのキャッチボールをするなど多くの児童と保護者がグラブを手に集まった。子どもたちからの質問後に設けられた親子キャッチボールの時間では、古田さんがグラウンドを回りながら児童や保護者に声を掛け、ピッチングやキャッチングのアドバイスをするなど交流を行った。
キャッチボール後の質疑応答の時間には、同学園高校の野球部員から「試合前に緊張してしまうが、どうすればいいか」と質問。古田さんは「起きていないことに緊張するのは意味がない。今やるべきことだけに集中する。精いっぱいやって、それでもダメならそれは仕方ない。そういう心持ちでやると緊張がほぐれてきて、うまくいくようになる。ダメでも次があると切り替えればいい」とエールを送った。
参加した6年生児童の保護者は「現役時代を見ていた世代だが、テレビで見ているときの印象と変わらず、頭の回転が早くユーモアのある方だった。現役時代を知らない子どもたちにも人柄が伝わったのでは」とうれしそうな表情で話した。