藤沢駅北口、旧藤沢労働会館の跡地の藤沢市藤沢公民館・労働会館等複合施設=愛称Fプレイスの6Fに江の島と富士山を見渡せるカフェ「3+3(サンタスサン)CAFE」(藤沢市本町1丁目)が4月1日、オープンした。
同店は市内で「ヨンドン」、「韓食菜炎ヨンドン」、「湘南肉豚屋」、「旬菜おばんざいとうたく」、「8.CAFE」などを運営してきた湘南レストランカンパニーの株式会社エムワイが市の共同入札を経て受託した。
エムワイ社長の吉田亘良さんは「公共施設内でのカフェ運営は初だが、江の島と富士山が見渡せる最高のロケーションを見て、この場所を生かせる店づくりをしたかった」と話す。通常の店舗運営と違い、3年ごとの更新が必要になる公共施設内の飲食店には大きな設備投資を避けるのが一般的だが、吉田さんは単なる「食堂」ではとどまらない空間づくりのために、厨房(ちゅうぼう)機材も最新のものをそろえ、マグカップやユニホームも特注。店の雰囲気に合わせたガーデンテーブルやチェアを海外から輸入し、「国内にはここにしかない什器(じゅうき)も多い」という。
料理や飲み物にも力を入れており、地場産野菜を使ったランチやディナーのほか、湘南産の生乳を使ったソフトクリームや、ご当地フルーツである湘南ゴールドのデザートなど地産地消にもこだわる。
吉田さんは「藤沢はもともと宿場街として栄えた街。中でも藤沢本町の地が発祥であり、かつては多くの人と物が行き交い発展してきた場所。藤沢ゆかりの場所で、藤沢全部を見渡せる場所で、新たに人と物が交流する場を作りたい。キーワードは、『天空カフェ』。この眺めを楽しめる店は世界中にここにしかない」と話す。「懇親会やパーティー、結婚式などもできるように準備している。もちろん一人で来店しても350円のコーヒーから楽しめるので、気軽に訪れてほしい」と笑顔を見せる。
営業時間は11時~21時。食事利用は駐車場代2時間無料。