「湘南の本当においしい店を『知る。巡る。通う』」をテーマにした社会人向けのグルメ同好会「湘南ぐるめ倶楽部(クラブ)」が11月15日に発足し、27日に初回の昼食会イベントを開催する。
発起人の宮治勇輔さん(右)と、宮治さんの友人で食関連の会社を経営する佐橘(さきつ)歩さん(左)
おいしい飲食店が多いといわれる湘南エリアだが、その分入れ替わりも激しく、半年持たず撤退する店舗も少なくない。同クラブ発起人の宮治勇輔さんは、友人で食関連の会社を経営する佐橘(さきつ)歩さんと話をしていて、そこに課題を感じたという。「おいしい店であっても、その評判が知られ、常連ができ、定着するまでに時間がかかる。料理人としての腕よりも、口コミサイトの使い方が上手な店舗の方が集客してしまい、原価の高いメニューやロスの出やすい食材を取り扱う飲食店はPR不足が原因でやむなく撤退を余儀なくされることもある」と話す。
宮治さんはブランド豚「みやじ豚」を展開する市内の養豚農家。素材にこだわり、自分の豚を選んでくれた良い食を提供するこだわりの店が、なぜか閉店してしまう現実を目の当たりにして、同クラブの組織を思い立ったという。
「今回組織した同好会は、本当においしいお店かどうかという有益な情報を共有するコミュニティーとして機能させる。新オープンの店はもちろん、埋もれた名店も探しだし、本来であれば訪れることのなかった優れたお店を、探して、選んで、価値を理解して通える人とマッチングする。『常連』という名前の応援団を作ることを目指す」と話す。
初回の例会であるランチイベントは藤沢駅南口の「臥薪 炉(がしん ろ)」で開催。開催時間は12時~14時。限定20人の予約制で、参加費は1人3,500円。入会方法、イベント参加方法はホームページまたは公式フェイスブックページから。