藤沢市在住の漫画家・屋敷サラさんの漫画作品「ZとVのルームシェア」が、新潮社主催の漫画賞「第11回8P@GOGO!(ハッピーアゴーゴー)」で3位に入賞した。
同賞は「8ページ」という枚数制限の中で競われる漫画賞で、新潮社のウェブ漫画サイト「くらげバンチ」が主催。編集部により選ばれた最終選考通過5作品が同サイトに掲載され、読者によるネット投票で終選考が行われ、屋敷さんの作品は321票を獲得した。
「ZとVのルームシェア」は、さえないが努力家のゾンビ・太郎とクールなイケメン吸血鬼・カイルが仲良くルームシェアをしているほのぼの系ギャグ漫画。一見正反対だが妙に馬が合い、互いにない良いところを補い合い、共に何気ない日常を楽しむ様子が描かれている。
屋敷さんは「ゾンビと聞くと、一般的に怖いとか気持ち悪いというイメージがあると思うが、ゾンビにもゾンビなりに苦労や努力があるなど、意外とかわいい一面もあるんじゃないか?と想像したのがこの漫画を描いたきっかけ。そんなゾンビと対照的に同じモンスターのカテゴリーでも『かっこいい』と思われているのは何だろうと考えた時に、美形でクールなイメージが強いバンパイア(吸血鬼)が浮かんだ。正反対な二人がルームシェアしたら案外仲良くなるのではと思い、この作品ができた」と話す。
屋敷さんは過去に、心に悩みを抱える人がゾンビになる新しいゾンビウイルスを題材にしたサスペンスホラー漫画「ゾンビBLUE」を連載していたこともある。
「ゾンビにこだわりはないが、怪談なども含めホラーもの全般が好き。ただ、そういったテーマを漫画に描く時は、怖さだけでなくちょっと笑える部分があるなど、読んだ人が楽しい気持ちになる作品にしたいと思っている。私自身、幼少期から漫画を読むのが好きで、漫画から元気をもらうことも多かったので、自分でもそういう作品を描いていきたい」と屋敷さん。
同サイトで無料で読むことができる。