2021年度の新成人を祝うことを目的とした打ち上げ花火が10月2日、19時から3分間だけのサプライズ演出として片瀬海岸から打ち上げられ、通り掛かった人の目を楽しませた。
もともと1月11日の成人の日に、「2021年藤沢市成人式」が藤沢市民会館を会場にした3部入れ替え制のリアル開催、およびオンライン配信として予定されていたが、神奈川県内の新型コロナウイルスの感染状況が急激に悪化したことから会場での開催は中止となり、動画とメッセージの配信のみが行われた。
その後、藤沢市と公益財団法人藤沢市みらい創造財団が主導して新成人のためにリアルで行う代替イベントとして、10月2日、3日に新江ノ島水族館で「2021集まる会~0466(ふるさと)のきゅんフェス~」という新成人を祝うイベントの実施を企画。こちらも感染拡大状況悪化を踏まえ、9月16日に開催中止となっていた。
同会の委員長、高橋雄士朗さんと副委員長の佐藤瑞恵さんは「10月2日、3日の『集まる会』は2021年藤沢市成人式の実行委員が中心となり、引き続き企画と準備を進めていた。しかし、それもコロナ禍の感染状況下で中止になってしまい、せめて演出として用意していた花火だけは打ち上げようということで、今回の実施に至った」と話す。
会場に密を作るのを避けるため、関係者と実行委員10人のみにしか周知されていない完全な「サプライズ」企画で、新成人が花火を見るために海岸で集まるような場面は見られなかった。
3分間の思い掛けない花火はフェイスブックやツイッターやインスタグラムなどソーシャルメディア上で話題となり、緊急事態宣言解除を祝う花火として歓迎の書き込みが多く見られた。