藤沢市のオフィスビル・起業支援施設・カフェを運営する相澤土地が10月1日、eスポーツ事業部門を設立。eスポーツチーム「Meteor(ミーティア)」を結成し活動を開始した。
今回結成したeスポーツチーム「ミーティア」とは流れ星の意で、eスポーツ事業の花形の選手にとどまらず、ゲームに関わる人や支えるスタッフにも輝いてほしいという思いで名付けたという。
同チームには、世界大会に出場した経験がある選手のAvadoN(アバドン)、Brasidian(ブラジル)、Cabbagest(キャベジスト)の3人が所属し、アメリカのエレクトロニック・アーツ社が開発したバトルロイヤル・ファーストパーソン・シューティングゲーム「Apex Legends(エーペックスレジェンズ)」を中心に取り組んでいく。
同社社長の相澤利春さんは「1年ほど前からプロゲーミングチームの運営とeスポーツイベントの設営などで、ここ湘南・藤沢からeスポーツの文化を広げるための準備をしてきた。eスポーツは新型コロナ禍の在宅遊興需要に応じたユーザー数の増加も追い風に、裾野を広げつつある」と話す。
アバドンさんは「高校1年生の頃にゲームの日本代表で世界大会に出場して以来、10年近くプロゲーマーとして活動している。来週からエーペックスレジェンズの日韓含む北アジア地域の合同プロリーグが始まるので、12月の頭くらいまでにチームで結果を出し、上位に食い込んで世界大会への出場を目指す」と意気込む。
相澤さんは「次の大会の上位賞金は1,000万円ほど。eスポーツにピンと来ない人も多いと思うが、プロ選手同士の手に汗を握るバトルの観戦や、選手同士が協力し合う試合展開や、個人個人の成長がもたらす勝利などを見ると完全にスポーツで、新しいエンターテインメントだとわかってもらえると思う。今後は会社として選手のユーチューブや、ツイッター、配信用のホームページなど露出を目的としたメディアも増やしていきたい」と話す。「ストリートカルチャーの生まれる湘南・藤沢だからこそ、プロゲーマーの可能性を広げられると考えている。今後は地域活動を含めたeスポーツの環境整備や知名度向上に投資していく。ストリーマー部門設立に向け現在所属ストリーマーも募集する」とも。